巻き爪が進行すると、爪が指の肉に巻き込まれ、指先に痛みや赤みが現れることがあります。指先は非常に敏感で、歩行時に体重がかかるたびに強い痛みが生じることがあります。炎症が発生すると、浮腫（腫れ）が起き、爪の食い込みが悪化し、炎症が悪化する悪循環に陥ることがあります。これにより、爪の横の皮膚に炎症性の肉芽腫（赤い腫れ物）が形成され、痛みが一層強まります。

巻き爪は、爪が周囲からの圧力によって丸く巻かれることによって引き起こされます。ハイヒールや先の細い靴、または大きすぎる靴などが、爪を圧迫して巻き爪の原因となります。また、膝、腰、足関節の痛みなどが歩行姿勢に影響を与え、爪に過度な圧力をかけることも巻き爪の原因となります。陥入爪は、爪の側縁を過度に切り詰めることが原因の一つであり、巻き爪が存在する場合、特に陥入爪が起こりやすくなります。

巻き爪を予防するために、適切な靴を履くことが大切です。爪を過度に短く切りすぎないようにし、爪の角をしっかり残すよういにしましょう。爪の周囲を丸く切らず、爪の先端が指の内側にならないよう、適切な長さを保つことを心がけましょう。