銀白色の鱗屑を伴う盛り上がった紅斑が特徴で、全身に出ます。典型的な症状は、皮膚から盛り上がった赤い発疹の上に鱗屑が付着し、ポロポロとはがれ落ちます。多くの場合、かゆみが伴うこともあります。また、爪が白く濁ってもろくなるなどの症状がみられることもあります。頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど、皮膚に機械的な刺激を受けやすい部位に症状が出やすい傾向があります。これらの症状は個人差があり、進行すると発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。

乾癬の原因は完全には解明されていませんが、乾癬になりやすい体質があるとされています。感染症や精神的ストレス、薬剤などの要因が加わることで発症すると考えられています。また、糖尿病や脂質異常症、肥満なども乾癬の発症に影響を与えるとされています。遺伝的要因も関与しており、乾癬になりやすい体質は遺伝する可能性があります。ただし、乾癬の家族内発症頻度は5%程度とされ、過度に心配する必要はありません。乾癬の原因は個人差があり、まだ完全には解明されていないため、適切な治療方法を見つけることが重要です。

主治医との相談を通じて適切な検査や診断を受けることが重要です。また、乾癬の症状をコントロールしながら上手に付き合っていくことが大切です。最近では、さまざまな治療方法が開発され、症状がほとんどない状態にすることも可能になっています。生活習慣の改善も治療の効果を高めるために重要であり、食生活の見直しや体重の管理、喫煙の制限などが有効とされています。乾癬の患者は日常生活でできるだけストレスを減らし、心身ともに健康な状態を維持するよう心がけることが大切です。最も重要なことは、状態や治療に関する不安や疑問を持った場合には、積極的に主治医に相談することです。