いぼとは
イボのウイルス(病原体)が皮膚に感染してできます。 足の裏のものは”たこ”や”うおのめ”と間違える方も多いのですが、パピローマウイルスによる感染症ですので、放っておくと拡がります。 残念ながらイボウイルスを確実に抑える治療薬はありません。治療は液体窒素による冷凍凝固、サリチル酸の貼り薬、ヨクイニン内服(飲み薬:錠剤、粉薬があり小児でも飲めます) 通常は液体窒素による冷凍凝固を中心に、硬くなった表面を少しずつ取っていく方法を行います。イボが硬い場合や大きい場合にはサリチル酸を併用することがあります。通常治療は2週間ごとに行います。治療回数は平均すると3-5か月(10回)ほどはかかります。数が多い場合、大きなイボ、手足のイボはさらに回数がかかることがあります。 定期的な通院が難しい方、痛い治療が苦手な方・乳幼児・小児の方はサリチル酸治療やヨクイン内服を行っています。
みずいぼ(伝染性軟属腫)
軟属腫ウイルスによるウイルス感染症で、お子様に多くみられます。長期的にはやがて自然に取れてなくなっていくのですが、自然に治る期間は数か月-数年と考えられています。 何か治療をというときは専用のピンセットで一つずつ摘除します。 小さなお子様にとっては痛い治療になりますので、痛みを和らげるために麻酔のテープを貼って治療することもできます(麻酔のテープが効くまで1時間くらいかかります)。 治療の際にご相談ください。
老人性イボ(老人性疣贅)
加齢に伴って発症する良性の腫瘍で、高齢者に多く見られます。色は、薄茶色から黒色まで様々で、顔や体、手など、手のひらや足の裏以外の全身のどこにでもできます。見た目や触った感触が気になる場合は治療の対象となります。
アクロコルドン・スキンタッグ(首のイボ)
首や腋かに中高年期にできるイボは、主に線維腫と言われる皮膚の良性腫瘍です。放っておいても悪性変化はみられませんが、見た目や触った感触が気になる場合は治療の対象となります。 治療法は、小さなハサミによる切除や、液体窒素による凍結療法です。