アトピー

アレルギーによって引き起こされる、慢性的に湿疹やかゆみが続く皮膚炎であり、乳幼児期に多く見られ、年齢によって症状も変化します。アレルギー物質は人それぞれ異なり、ステロイドなどの塗り薬、保湿薬、飲み薬の使用などで治療します。アレルギーの原因となるアレルゲンを特定するため、各種検査も行います。

乾燥肌

気温や湿度、年齢、生活環境などさまざまな要因によって乾燥肌になることがあります。また、クレンジングや洗顔の方法が間違っている、保湿ケアが不十分であるなどケア方法も関与しています。乳幼児、学童、高齢者で比較的多く見られ、かゆみや炎症、湿疹を発症することもあります。

帯状疱疹（ヘルペス）・
帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹はヘルペスとも呼ばれ、水ぼうそうウイルスの再帰感染で起こる皮膚炎です。主な症状は痛み、赤い発疹、水ぶくれなどであり、抗ウイルス薬などを使用して治療します。治療効果に個人差があり、早ければ1週間ほどで改善します。療養中は安静にして体力を回復させることが重要です。

たこ・うおのめ

足の皮膚が圧迫されたり、繰り返し摩擦を受けたりして発症します。たこは皮膚が厚く固くなり、うおのめは中央に芯ができて痛みを伴います。靴が足に合っていないことが主な原因であり、もし発症した場合は医療機関で適切な処置を受けることを推奨します。

ホクロ

ホクロは良性のあざであり、色素性母斑と呼ばれます。大きさや色はさまざまです。ホクロの数が急に増える、炎症を起こして赤くなる、出血するなど変化がある場合、悪性黒色腫の可能性があるため早めに受診してください。

いぼの治療

ウイルス（病原体）が皮膚に感染して発症します。みずいぼ（伝染性軟属腫）、老人性いぼ（老人性疣贅）、アクロコルドン・スキンタッグ（首のいぼ）などの種類に分けられます。液体窒素による冷凍凝固、サリチル酸の貼り薬、ヨクイニン内服などにより治療が可能です。

抜け毛・薄毛(AGA)

AGAは男性が発症しやすい脱毛症です。額の生え際、頭頂部の頭髪などが徐々に薄くなり、細く短い髪の毛が増える傾向があります。遺伝やDHT（ジヒドロテストステロン）が関与しており、治療しなければ徐々に進行します。治療では、プロペシアやザガーロなどの治療薬を使用します。

水虫・爪白癬

足の指や裏などに発症する感染症であり、白癬菌（はくせんきん）が皮膚の角質や爪を侵食します。通気性の悪い靴を長時間履くなど該当するかたは、水虫になりやすい環境にあるため注意が必要です。治療では、抗真菌薬の内服・外用で対応します。

じんましん

じんましんは急性皮膚病であり、主な症状として身体に膨疹（膨らんだ皮疹）や赤い斑点が見られます。アレルギーを原因とするか否かによって治療方法が分けられ、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド外用剤などを使用して治療します。

ニキビ

皮脂が多く分泌される箇所にできやすい皮膚の炎症であり、黒ニキビ、白ニキビ、赤ニキビなど状態によって症状も異なります。進行して皮膚の深い箇所を傷つけてしまうと痕が残ることもあるため、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

かぶれ（接触皮膚炎）

炎症を起こす急性皮膚疾患とされており、刺激の強い物質との接触が原因の一次刺激性接触皮膚炎(ICD)、アレルギー物質が原因のアレルギー性接触皮膚炎(ACD)が主です。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド内服・注射などを使用して治療します。